INF_Framework 第3.3版 ⇒ 第3.3版 改訂版(MkII) アップデート方法
INF_Framework は ONnoji さん作成のフリーのライブラリです。
フォームに便利な機能を追加してくれます。
ここでは INF_Framework が適用されたフォームの便利機能を、
できるだけ簡単に利用できるように解説していきたいと思っています(?、頑張ります)。
ここで使用する ライブラリ は所定のサイト からダウンロードしてください。
INF_Framework_第3.3版 改訂版(MkII) 基本セット for 桐9-2012 / 桐9s / 桐10 / 桐10s / 桐sSL
と
INF_Framework_第3.3版 改訂版(MkII) サンプル集 for 桐9-2012 / 桐9s / 桐10 / 桐10s / 桐sSL
を使用します。
フレームワークは、両セットともに共通です。
※ 桐10 / 桐10s / 桐sSL で使用するには、ファイルのコンバートが必要です。
※INF_Framework 第3.3版 改訂版(MkII) には 1st_ で始まるファイルに 説明書や仕様メモが記載されています。有効に活用してください。
ここでは
INF_Framework 第3.3版 Rev.254 ( もしくは INF Framework 第3.3版 Rev.249 )を
INF_Framework 第3.3版 Rev.265 改訂版(MkII) へアップデートする手順を解説します。
参) | INF_Framework 第3.3版 Rev.249⇒第3.3版 Rev.254アップデート方法 |
参) | Rev.254 INF_カード 第1.0版 #198 |
参) | Rev.249 INF_Framework 第3.3版 #195/#196 整形ユーティリティ第3.9版 #197 |
手順のまとめ
1. | フレームワークを上書きする。 |
・ | " INF_Framework.cmx , IPS_Framework.cmx , INF_MNU.kex , INF_MNU.wfx " の4ファイルです。 | |
なお以前のバージョンまで必要だった " INF_LNC.kex ,
INF_LNC.wfx " の 2ファイルは、不要となりました。 フレームワークを上書きしたら、削除してかまいません。 |
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※ | 新しいフレームワークは上位互換なので、上書きした段階では以前と同じ動作をします。 |
お手元の(INF_Framework適用済みの)フォームで 第3.3版 改訂版(MkII) で新しく追加された機能を利用する場合には、引き続き以下の手順でアップデートします。
2. | INF_Framework 第3.3版 Rev.265 改訂版(MkII) で
新しく追加された " IPS_EditPermission.kex , IPS_EditPermission.wfx " の 2ファイルをコピーして追加します。 旧 INF Framework 第3.3版 Rev.249 からアップデートの場合 " INF_DispCondSave.kex , INF_DispCondSave.wfx " も忘れずに追加してください。 また他の同名ファイル(ファイル名変更分も含めて) は上書きしておくのが安心ですね。 |
3. | 旧 INF_Framework 第3.3版を適用しているイベントファイル( .kex )を編集 |
・ | 旧 INF Framework を適用しているイベントファイルの 名札メイン部分 を "ユニットINF_3-3MkII_名札メイン.txt" の内容で置き換える。 | |
※ | "ユニットINF_3-3MkII_名札メイン.txt" は、基本セット "INF_Framework_2022_Primary" に含まれています。 |
・ | 旧 INFprcStartup を ユニットINF_3-3MkII_INFprcStartup.txt で置き換える | |
イベントファイル側( .kex )のプロシージャ:INFprcStartup( )を実行しているクラシックINF_Framework
または NULL INF_Framework では、 プロシージャ:INFprcStartup( )をユニット単位で交換します。 |
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※ | "ユニットINF_3-3MkII_INFprcStartup.txt" は、基本セット "INF_Framework_2022_Primary" に含まれています。 |
4. | 旧 INF_Framework 第3.3版を適用している フォーム( .kwx )を再定義 |
・ | 旧 INF Framework を適用しているフォームに 新しいRev.265 改訂版(MkII)
のフォームからボタン類をコピーしてくる。 また不要となったボタン類を外す。 |
注) | INF_Framework 第3.2版 から直接アップデートする場合には、フォーム に ファミリー ( famModernUI ) を追加してください。 |
ファイル一覧
◎ | INF_Framework_第3.3版 改訂版(MkII) は 基本セット "INF_Framework_2022_Primary" と サンプル集 "INF_Framework_2022_Secondary" として提供されています。 | |
両セットのファイル一覧は次の通りです。 共通ファイルは 緑枠
で囲んだ、解説(TXTファイル)、フレームワーク と " IPS_MV2LBX.kex , IPS_MV2LBX.wfx " 、 そして " INF_DispCondSave.kex , INF_DispCondSave.wfx " と新しく追加された " IPS_EditPermission.kex , IPS_EditPermission.wfx " です。 |
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参) |
ZIPファイルを解凍する前に、右クリック → プロパティ → 全般にある セキュリティ: [許可する] にチェックを入れると、 ファイルのタイムスタンプがオリジナルを維持したまま解凍できます。 ※ 一度 許可する にチェックを入れると、セキュリティ: は表示されなくなります( Win10/11の場合です)。 |
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参) | 桐10 / 桐10s / 桐sSL でコンバートすると、タイムスタンプは その時点で更新されます(なお このサイトの画像は、オリジナルのタイプスタンプを反映させています)。 |
INF_Framework_第3.3版 改訂版(MkII) 基本セット "INF_Framework_2022_Primary" ファイル形式は初期値( 桐9-2012 / 桐9s ) のまま表示しています。 桐10 / 桐10s / 桐sSL で使用するには、コンバートします。 |
INF_Framework_第3.3版 改訂版(MkII)
サンプル集 "IINF_Framework_2022_Secondary" ファイル形式は初期値( 桐9-2012 / 桐9s ) のまま表示しています。 桐10 / 桐10s / 桐sSL で使用するには、コンバートします。 |
※ | 旧版の Rev.254 と 新版の Rev.265 の ファイルを比較すると以下のようになります。 | |
赤文字の 新規 には注意してください(Rev.265で新しく追加された機能に必要です)。 |
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〇 それでは INF_Framework 第3.3版 Rev.265 改訂版(MkII) へ アップデートしてみましょう。
1. | フレームワークの 4ファイル ” INF_Framework.cmx , IPS_Framework.cmx , INF_MNU.kex
, INF_MNU.wfx ” を上書きします。 不要となった ” INF_LNC.kex , INF_LNC.wfx ” は削除しておきましょう。 ( 全ての INF_Framework 共通 )。 |
ファイルを上書きしたら、旧 INF_Framework 第3.3版 Rev.254 等を適用している
お手元のフォームが今まで通り正常に機能することをご確認ください( Rev.265 は上位互換になります)。
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2. | イベントファイルのアップデート 旧 INF_Framework 第3.3版 Rev.254 (または Rev.249 ) を適用している イベントファイル の |
・ | INF Framework の 名札メイン部分 を ”ユニットINF_3-3MkII_名札メイン.txt” で置き換える。 | |
・ | INFprcStartup を ”ユニットINF_3-3MkII_INFprcStartup.txt” で置き換える(クラッシックINF Framework , NULL INF_Framework)。 | |
※ | ”ユニットINF_3-3MkII_名札メイン.txt”、”ユニットINF_3-3MkII_INFprcStartup.txt” は、基本セット "INF_Framework_2022_Primary" に含まれています。 |
ここでは 旧版 INF_Framework 第3.3版 Rev.254 の ”V10s_クラシックINF_変数受け渡し元.kex ” をサンプルとして、該当部分を置き換えてみます。
旧 INF Framework Rev.254 の 名札メイン です。ここでは 12行~217行 になります。 | 旧 Rev.254 の INFprcStartup です。ここでは 367行~426行 になります。 |
2-1. | 名札メイン のバージョンアップ ( 全ての INF_Framework :クラシックINF_Framework、モダンINF_Framework、NULL INF_Framework )。 |
旧 Rev.254 の 名札メイン部分( ここでは 12行~217行 ) を削除して、基本セット(Primary) に含まれる ”ユニットINF_3-3MkII_名札メイン.txt” から複写します。 |
複写した後は次のようになります。ここでは、12行~226行までが置き換えられています。
2-2. | プロシージャ INFprcStartup のバージョンアップ ( クラッシック INF_Framework , NULL INF_Framework ) |
重要 | プロシージャ INFprcStartup には フォームごとの設定が記載されています。 INFprcStartup のアップデートは、設定を更新してから有効にします。 |
”ユニットINF_3-3MkII_INFprcStartup.txt” から複写します ( NewINFprcStartup の複写 )。 ↓ 以前の INFprcStartup に設定しているカスタマイズ部分をプロシージャ NewINFprcStartup へ移植(複写)する。 ↓ 旧 Rev.254 の プロシージャ INFprcStartup( ここでは 名札メインを更新した後なので 376行~435行 ) を削除して |
2-2-1. | 基本セット(Primary) に含まれる ”ユニットINF_3-3_INFprcStartup.txt” から NewINFprcStartup を複写します ( INFprcStartup は まだ削除しません )。 |
2-2-2. | INFprcStartup に設定しているカスタマイズ部分を NewINFprcStartup に設定します。 |
※ | ここでのサンプル ”V10s_クラシックINF_変数受け渡し元.kex ”
はオリジナルのままなので特にカスタマイズしている部分はありません。 ご自分のファイルでは、保存する局所変数などの設定を更新してください。 |
2-2-3. | INFprcStartup を削除します。 |
2-2-4. | NewINFprcStartup の New の文字部分を削除して 新たな INFprcStartup とします。 |
以上を参考にして
お手元のイベントファイルを INF_Framework 第3.3版
改訂版(MkII) Rev.265 へアップデートしたら
該当のフォームが
今まで通り正常に機能することをご確認ください( Rev.265 は上位互換です)。
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3. | フォームのアップデート 旧 INF_Framework 第3.3版 Rev.254 を適用しているフォームへ |
→ | 新たな機能を実行するための コマンドボタン等のオブジェクト を追加する、または外す。それだけです。 |
※ | フォームを設定することで、INF_Framework 第3.3版 改訂版(MkII) Rev.265 の新機能を使えるようになります。 |
3-1. | クラッシック INF_Framework のフォームのアップデートは、特に必要ありません。 |
旧 INF_Framework 第3.3版
Rev.254 と INF_Framework 第3.3版 改訂版(MkII) Rev.265 の 変更点は、 ということで、事実上 変更点はありません ('◇')ゞ なおサンプル画像は 旧 INF_Framework 第3.3版 Rev.254 の ”V10s_クラシックINF_変数受け渡し元.wfx ”(上側) と INF_Framework 第3.3版 改訂版(MkII) Rev.265 での対応ファイル ”FW_Sample_クラシックINF_変数受け渡し元.wfx ” (下側) |
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赤枠で囲んだ コマンドボタン ”ONEcmdUI変換” は
旧INF_Framework 第3.3版 Rev.254 と同様に 桐10s / 桐sSL だけの機能 になります。桐10、桐2009では機能しません。 |
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3-2. | 次は モダン INF_Framework から作成されたお手元のフォームをアップデートします。 |
※ | ここでは ”FW_オートINF_Framework_MkII” をサンプルにして、 お手元の モダンINF_Framework(旧 Rev.254) を利用して作成しているフォームのバージョンアップの手順をご案内しています。 |
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先にも書きましたが、新たな機能を実行するための コマンドボタン等のオブジェクト を追加する、または外します。 なので 旧 Rev.249 からのアップデートも同様の手順となります。 |
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※ | オートINF_Framework は、バージョンが新しくなった時には何も考えずに新バージョンを使うというのが意匠になります。 同様に、モダンINF_Framework も 新しいバージョンの オートINF_Frameworkから生成する、となります。 なお サンプル集 "INF_Framework_2022_Secondary" に ”FW_Sample_モダン_現金出納帳” も含まれています。 |
お手元の イベントファイルは "2-1. 名札メイン のバージョンアップ" の手順で更新しておきます。 |
※ | プロシージャ INFprcStartup は オートINF_Framework には設定されていません。 |
旧 INF_Framework 第3.3版 Rev.254 の ”V10s_オートINF_Framework_Mkll.wfx ” は次のようになっていました。 | |
INF_Framework 第3.3版 改訂版(MkII)
Rev.265 の ”FW_オートINF_Framework_MkII.wfx ” は下図のとおりです。 |
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3-2-1. | 旧フォームに(ここでは ”V10s_オートINF_Framework.wfx ”)
”FW_オートINF_Framework_MkII.wfx ” から新たなボタンをコピーします。 また不要となったボタンは、削除するか ワークスペースに出しておきます。 ※ボタンの標題変更: "↑" は "∧" , "↓" は "∨" となっています。ボタン自体を置き換えると簡単です(以前のままでも問題ありません)。 以下は、ボタンで表示される設定項目です。 |
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新たなボタンを追加したら、旧 INF_Framework 第3.3版 Rev.254(もしくは
Rev.249 )から
INF_Framework 第3.3版 改訂版(MkII) Rev.265 へのバージョンアップは完成です。
お手元のフォームでお確かめください。
注) | INF_Framework 第3.2版から直接バージョンアップする場合には、フォームに ファミリー ( famModernUI ) を追加します。 |
参) INF_Framework 第3.2版 ⇒ 第3.3版 アップデート方法