INF_Framework は ONnoji さん作成のフリーのライブラリです。
フォームに便利な機能を追加してくれます。

ここでは INF_Framework が適用されたフォームの便利機能を、
できるだけ簡単に利用できるように解説していきたいと思っています(?、頑張ります)。

ここで使用する ライブラリ は所定のサイト からダウンロードしてください。
INF_Framework 第3.3版 Rev.249 for 桐10 / 桐10s を使用しています。

※INF_Framework 第3.3版には 1st_ で始まるファイルに 説明書や仕様メモが記載されています。有効に活用してください。


ここでは

 INF_Framework 第3.2版 ファイナル ( INF_Framework 第3.2版 Rev.227 ) を

 INF_Framework 第3.3版 Rev.249 へアップデートする手順を解説します。

※INF_Framework 第3.2版 Rev.238 からのアップデートも同様の手順になります。


手順のまとめ

1. フレームワークを上書きする。
  " INF_Framework.cmx , IPS_Framework.cmx , INF_LNC.kex , INF_LNC.wfx , INF_MNU.kex , INF_MNU.wfx " の6ファイルです。
  新しいファイルは上位互換なので、フレームワークを上書きするだけで上書き前と同じ動作をします。

お手元の(INF_Framework適用済みの)フォームで 第3.3版で新しく追加された機能を利用する場合には、引き続き以下の手順でアップデートします。

2. INF_Framework 第3.2版を適用している フォームのイベントファイル( .kex )を編集
  INF Framework の 名札メイン部分 を ユニットINF_3-3_名札メイン.txt で置き換える。
  第3.3版で新しく追加された機能を利用する場合には[名札 メイン]をユニット単位で交換します。
  INFprcStartup を ユニットINF_3-3_INFprcStartup.txt で置き換える
  イベントファイル側( .kex )のプロシージャ:INFprcStartup( )を実行しているクラシックINF_Framework または NULL INF_Framework では、
プロシージャ:INFprcStartup( )をユニット単位で交換します。
3. INF_Framework 第3.2版を適用しているフォーム( .wfx )の再定義
ファミリー ( famModernUI ) を追加する。
  新たな機能を実行するための コマンドボタン等のオブジェクト を追加する。

ファイル一覧

  新旧に標準で提供されているファイルを比較していますが、同名ファイルも新しいファイルで上書きすることは当然ですね。
    赤枠で囲まれた旧版のファイルは上書きできない(削除してよい)ということになります。
 INF_Framework 第3.2版 Rev.227 のファイル初期値

 赤枠で囲まれたファイルは 新バージョンでは削除されています。
 ※解説ファイルと Rev.227前のバージョンからのアップデートユニットのデータファイルです。
 INF_Framework 第3.3版 Rev.249 のファイル初期値

 青枠で囲まれたファイルが 新バージョン で追加されました。
 ※解説と新機能の他、ユーティリティーや これまで独立して提供されていたプログラムが含まれます。

 

〇 それでは INF_Framework 第3.2版 Rev.227 を アップデートしてみましょう。

1. フレームワークを上書きします ( 全ての INF_Framework 共通 )。
  ” INF_Framework.cmx , IPS_Framework.cmx , INF_LNC.kex , INF_LNC.wfx , INF_MNU.kex , INF_MNU.wfx ” の6ファイルです。

 

ファイルを上書きしたら、INF_Framework 第3.2版 Rev.227( もしくは Rev.238 )を適用している
お手元のフォームが今まで通り正常に機能することをご確認ください。

 

2. INF_Framework 第3.2版 Rev.227 ( もしくは Rev.238 )を適用している イベントファイル の
  INF Framework の 名札メイン部分 を ”ユニットINF_3-3_名札メイン.txt” で置き換える。
  INFprcStartup を ”ユニットINF_3-3_INFprcStartup.txt” で置き換える(クラッシックINF Framework , NULL INF_Framework)。

INF_Framework 第3.2版 Rev.227 が適用された ”V10s_クラシックINF_変数受け渡し元.kex ” を見てみましょう。

 INF Framework Rev.227 の 名札メイン です。 ここでは 12行~204行 になります。  Rev.227 の INFprcStartup です。ここでは 354行~410行 になります。

 

2-1. 名札メイン のバージョンアップ ( 全ての INF_Framework :クラシックINF_Framework、モダンINF_Framework、NULL INF_Framework )。
  Rev.227 の 名札メイン部分( ここでは 12行~204行 ) を削除して、”ユニットINF_3-3_名札メイン.txt” から複写します。

複写した後は次のようになります。

 

2-2. プロシージャ INFprcStartup のバージョンアップ ( クラッシック INF_Framework , NULL INF_Framework
重要 プロシージャ INFprcStartup には フォームごとの設定が記載されています。
INFprcStartup のアップデートは、設定を更新してから有効にします。
 

”ユニットINF_3-3_INFprcStartup.txt” から複写します ( NewINFprcStartup の複写 )。

  ↓

Rev.227 の INFprcStartup のカスタマイズ設定をしっかりと確認して
プロシージャ NewINFprcStartup へ適用する。

  ↓

Rev.227 の プロシージャ INFprcStartup( ここでは 名札メインを更新したので 367行~423行 ) を削除し
さらに プロシージャ NewINFprcStartup のNew を削除して 新たな INFprcStartup とします。

 

2-2-1. ”ユニットINF_3-3_INFprcStartup.txt” から NewINFprcStartup を複写します (  INFprcStartup は まだ削除しません )。

 

2-2-2. INFprcStartup に設定しているカスタマイズ部分を NewINFprcStartup に設定します。
  ここでのサンプル  ”V10s_クラシックINF_変数受け渡し元.kex ” はオリジナルのままなので特にカスタマイズしている部分はありません。
ご自分のファイルでは、保存する局所変数などの設定を更新してください。
2-2-3. INFprcStartup を削除します。
2-2-4. NewINFprcStartup の New を削除して 新たな INFprcStartup とします。

完成したら、INF_Framework 第3.2版 Rev.227( もしくは Rev.238 )を適用している
お手元のフォームが今まで通り正常に機能することをご確認ください。

 

3. INF_Framework 第3.2版を適用しているフォームへ
  ファミリー ( famModernUI ) を追加する(削除するファミリーもあります)。
  新たな機能を実行するための コマンドボタン等のオブジェクト を追加する。
  フォームを設定することで、INF_Framework 第3.3版 Rev.249 の新機能を使えるようになります。
3-1. クラッシック INF_Framework をアップデートします。
 INF_Framework 第3.2版 Rev.227 の  ”V10s_クラシックINF_変数受け渡し元.wfx ” は次のようになっていました。
   
  INF_Framework 第3.3版 Rev.249 の  ”V10s_クラシックINF_変数受け渡し元.wfx ” は次のようになっています。
   
  INF_Framework 第3.3版 Rev.249 で追加されたオブジェクトは コマンドボタン ”ONEcmdUI変換” だけです。
  ※ 桐10s だけの新機能 になります。桐10、桐2009では機能しません。
 

 

3-1-1. ファミリパレットの famHintText を削除して新たに famModernUI を追加します(ファミリ名の変更でOKです)。
   
3-1-2. コマンドボタン [ONEcmdUI変換] を追加します( INF_Framework 第3.3版 Rev.249 のフォームからコピーしてきます)。

ファミリと新たなボタンを追加したら、INF_Framework 第3.2版 Rev.227( もしくは Rev.238 )から
INF_Framework 第3.3版 Rev.249 へのバージョンアップは完成です。

お手元のフォームで新機能が追加されていることを確かめてください。

次のサンプル画像は、INF_Framework 第3.2版 Rev.227 から  第3.3版 Rev.249 にアップデートしたフォームです。
コマンドボタン [ONEcmdUI変換]  をクリックして ModernUI 表示と切り替えることができます
※ INF_Framework 第3.3版 で追加された 桐10s だけの新機能 です。

 

 

3-2. 次は モダン INF_Framework のフォーム をアップデートします。
  ここでは オートINF_Framework をサンプルにします。
    本来 オートINF_Framework はNewバージョンを使えば良いだけなのですが、
INF_Framework 第3.2版 Rev.227 のダウンロードファイルには
モダンINF_Framework(オートINF_Frameworkから生成)のサンプルファイルは含まれていません (^_^;)
  イベントファイルは "2-1. 名札メイン のバージョンアップ" の手順で更新しておきます。
  プロシージャ INFprcStartup は オートINF_Framework には設定されていません。
 INF_Framework 第3.2版 Rev.227 の  ”V10s_オートINF_Framework.wfx ” は次のようになっていました。
 
  INF_Framework 第3.3版 Rev.249 の  ”V10s_オートINF_Framework.wfx ” は次のようになっています。
  ※ 青枠で囲まれたオブジェクトは、オートINF_Framework を利用する際の標準機能ではありません。
 

 

3-2-1. ファミリパレットの famHintText を削除して新たに famModernUI を追加します(ファミリ名の変更でOKです)。
   
3-2-2. コマンドボタン [ONEcmdUI変換] と  [表示する項目を選択...]  を追加します( INF_Framework 第3.3版 Rev.249 のフォームからコピーしてきます)。
   青枠で囲まれた [項目の編集属性式] 、[&最大値] のオブジェクトは、
    オートINF_Framework から モダンINF_Framework を生成した後、プログラムを追加していく際に必要に応じて使用するオプションです。
また [項目の編集属性式] は INF_Framework 第3.3版 Rev.249 の新機能ですが、[&最大値] は 第3.2版 Rev.227 に含まれる機能です。

ファミリと新たなボタンを追加したら、INF_Framework 第3.2版 Rev.227( もしくは Rev.238 )から
INF_Framework 第3.3版 Rev.249 へのバージョンアップは完成です。

お手元のフォームで新機能が追加されていることを確かめてください。

次のサンプル画像は、INF_Framework 第3.2版 Rev.227 から  第3.3版 Rev.249 にアップデートしたフォームです。
コマンドボタン [ONEcmdUI変換] をクリックして ModernUI 表示と切り替えることができます。

※ INF_Framework 第3.3版 で追加された 桐10s だけの新機能 です。

また [表示する項目を選択...]]ボタンをクリックすると次のようになりました。
ここでは まだアップデートした機能を利用するファイルが入っていませんね。

 

解説も終わったことなので新しいファイルを追加し、また同名ファイルも上書きでアップデートします。

ここまでの解説の通り INF_Framework 第3.2版 Rev.227 との互換性はしっかりと保たれています。
  ご自分のファイルは必要に応じて INF_Framework 第3.3版 Rev.249 へアップデートしましょう。

必要なファイル ”IPS_MV2LBX.wfx”、 ”IPS_MV2LBX.kex” を追加すると
[表示する項目を選択...] ボタンが使えるようになりました。