プログラミング入門 (桐s-2024LT: ツールバー編 )
番外編:入力支援ボタンと配列変数、多重化した表を閉じずに利用、そしてトレース出力 |
初版 /更新日:2024年10月28日 |
プロシージャ:[手続き]、[一般手続き]、[イベントハンドラ]のこと |
0 | サンプルについて(サンプルのダウンロードはこちら)※ファイル名は
"Chapter10_Sample.zip" です。県名の候補を作成 含まれるファイルはサンプルの Sample.WFX , Sample.tbx , Sample.kex , 入力支援マスタ , 入力支援マスタ.tbx , 郵便番号簿.tbx の 6ファイルと Sample.WFX のオブジェクト一覧を記載した "ObjectLlist.txt" になります。 |
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フォーム "Sample.WFX"
を開くと、次のように入力支援ボタンが設定されています。 |
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0-1 | サンプル:A の入力支援ボタンには
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0-2 |
サンプル:B の入力支援ボタンには
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0-3 |
サンプル:C の入力支援ボタンには [携帯会社]にデータを入力するたびに、既に入力済みのデータと併せて入力支援ボタンのドロップダウンリストが追加、削除されます。 |
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0-4 |
サンプル:D の入力支援ボタンには
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フォーム開始時に、コマンドボタン [cmdStartup] を実行するようにしておきます ※以下を参考に設定してください |
1 | フォーム開始時の設定(名札メイン と cmdStartup ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1-1 | 名札 メイン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
1-1-1 |
変数の設定
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1-2 | cmdStartup | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フォームを開始したら、設定している開始時実行コマンド "cmdStartup" が実行されます |
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1-2-1 |
フォーム開始時に、多重化したファイルを準備します。フォーム終了時に自動で閉じられます。
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ヒント |
:
手続き名:cmdStartupClick( ) 終了時の
編集対象表について
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A | サンプルA:県と市の入力支援リストを、ファイル "郵便番号簿.tbx" から作成します | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
a:1 |
[県] の入力支援リストと動作の概要、そして入力支援ボタンの設定 フォームを開始すると、項目[県]の入力支援リストに、ファイル "郵便番号簿.tbx " から作成されたデータが登録されています。 |
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a:1-1 | 入力支援ボタンの設定は次のようになります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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a:1-2 | 選択肢リストの、冒頭に #u ( #未定義 や "" )を追加すると、リストの一番最初が 未定義(空白) にできます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
a:1-3 |
県データで、たとえば "北海道"を選択すると 項目[市]の入力支援リストに、ファイル "郵便番号簿.tbx" から作成された "市"データが登録されます。
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a:2 |
フォーム開始時に [県] の入力支援リストを作成します [県]のデータを作成します
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フォーム開始時に "郵便番号簿.tbx" から都道府県のデータを作成します |
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a:2-1 | prc県名の候補を作成 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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a:2-1-1 |
"郵便番号簿.tbx" を開いてデータを作成します。
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a:2-1-2 |
作成するデータ(都道府県)を整えます。
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a:2-1-3 |
リストを作成する条件を設定します。
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a:2-1-4 |
繰り返しコマンドを使って、1行ずつデータを取得します。
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a:2-1-5 |
"郵便番号簿.tbx" を閉じます。
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a:3 |
[市] の入力支援リストについて(図解) [フォーム開始時実行]コマンドボタンと、項目の値を編集して確定モードで終了した時に発生する[ソース値更新]イベントから呼び出すプロシージャ |
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a:4 |
フォーム開始時に [市] の入力支援リストを作成します
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⇒⇒ |
項目[県] に入力されたデータに属する [市] のデータを "郵便番号簿.tbx" から作成します フォーム開始時には、"Sample.tbx" の1行目に、都道府県が入力されている場合に実行します |
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a:4-1 |
prc開始時に市名の候補を作成 フォーム開始時に、市のリストを作成するための条件を設定します。 "&選択県" にデータを代入して引数にします。 手続き定義開始 prc市名の候補を作成( 文字列 &選択県 ) を呼び出します |
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a:4-1-1 |
フォームを開始した時、表の1行目に入力されている "県" のデータを確認します。
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a:4-1-2 |
先頭行に "県" が入力されている場合、手続き定義開始 prc市名の候補を作成( ) を呼び出します
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a:4-2 |
prc市名の候補を作成 |
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a:4-2-1 |
作成するデータを整えます(都道府県に基づいた "市" の一覧)
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a:4-3 |
prc項目値を配列変数に代入 (&m市リストDim に値を取り込みます)
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a:4-3-1 |
この処理は、県名の候補を作成するプロシージャに含まれる配列変数へ値を取り込む 繰り返し部分と基本的に同一です ※prc県名の候補を作成() に、この処理を組み込むことも簡単にできます
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a:5 |
フォーム編集時に [市] の入力支援リストを作成します "市" のデータは、フォーム編集時に "県" データを入力、変更した時も更新します。
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方法1:項目[県]に設定している[入力支援ボタン]で選択入力して、ソース値更新で次に進みます 方法2:項目[県]の値を直接 手入力、変更して、ソース値更新で次に進みます |
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⇒⇒ | 項目[県] に入力されたデータに属する [市] のデータを "郵便番号簿.tbx" から作成します | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
a:5-1 |
方法1:項目[県]の[入力支援リスト]から "県"を選択します 項目[県]にある [入力支援ボタン] を使用して表示された一覧から "県" を選択します
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a:5-1-1 |
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a:5-2 |
方法2:項目[県]の値を直接 手入力で編集します |
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a:5-2-1 |
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a:5-3 |
ソース値更新 方法1、方法2 いずれも ソース値更新とすることで、次のプロシージャ "prc市名候補の範囲を確認" を呼び出します |
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a:5-3-1 |
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a:5-4 |
prc市名候補の範囲を確認 項目[県] から取得したデータを判定して次の処理に進みます |
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a:5-4-1 |
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a:5-5 |
prc市名の候補を作成 作成する市の範囲を設定するプロシージャです。引数 &選択県 には、"県"の名称が代入されています |
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a:5-5-1 |
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a:5-6 |
prc項目値を配列変数に代入 ( &m市リストDim に値を取り込みます ) |
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B | サンプルB:町名の入力支援リストを、既に入力済みのデータから作成します(項目[区]に合わせて作成します) |
b:1 |
[区] の入力支援リストについて、フォームでの表示と動作の概要 フォームを起動すると、項目[区]の入力支援リストには、名札メイン で設定したデータが登録されています。 |
b:1-2 |
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b:1-3 |
項目[区]で、たとえば "東区"を選択すると まずその行の "町名" データが削除されます。 そのあと、項目[町名]にすでに入力済みのデータから"東区"の町名リストが作成され、入力支援リストに表示されるようになります。 |
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b:2 |
[町名] の入力支援リスト作成について(図解) フォーム編集時に、入力支援ボタンもしくは手入力の更新でプロシージャを次の順で呼び出します |
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b:3 |
フォーム編集時に町名の入力支援リストを作成します [町名]の候補を作成します
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方法1:項目[区]に設定している[入力支援ボタン]で選択入力して、ソース値更新します 方法2:項目[区]の値を直接 手入力、変更して、ソース値更新します |
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⇒⇒ |
町名選択データは、別ファイルに登録しているデータ(マスター)から作成するのではなく、 項目[町名] に入力済みのデータから生成します |
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項目[区] で指定した文字列で 町名に使用するデータを絞り込みます。 なお 項目[区] の一覧は 名札メイン で登録しています。 |
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b:3-1 |
方法1:項目[区]の[入力支援リスト]から "区" を選択します
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b:3-1-1 |
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b:3-2 |
方法2:項目[区]を直接手入力で更新します
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b:3-2-1 |
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b:3-3 |
ソース値更新 方法1、方法2 いずれも ソース値更新から、次のプロシージャ "prc町名リスト範囲確認" を呼び出します |
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b:3-3-1 |
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b:3-4 |
prc町名候補の範囲を確認 項目[区] のデータを判定して次の処理に進みます | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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b:3-4-1 |
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b:3-5 |
prc町名の候補を設定 町名のリストを作成するプロシージャです。引数 &選択区 には、"区"の名称が代入されています | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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b:3-5-1 |
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b:3-6 |
prc項目値を配列変数に代入 ( &m町名リストDim に値を取り込みます ) |
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C | サンプルC:携帯電話会社の入力支援リストを、入力済みのデータから作成します(入力するごとに更新します) |
項目[携帯会社]に入力すると、項目[携帯会社]の入力支援リストが更新されます。 フォーム開始時には、項目[携帯会社]に入力されているデータに基づいて入力支援リストが登録されます。 |
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c:1 |
携帯会社の入力支援リストについて、フォームでの表示と動作の概要 フォーム開始時に作成されたリストが表示されています |
c:1-1 | 新規に携帯会社を登録します。 |
登録すると、次のようにリストが更新されました |
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c:2 |
携帯会社の入力支援リスト作成のプロシージャの流れ(図解) [フォーム開始時実行]コマンドボタンと、項目の値を編集して確定モードで終了した時に発生する[ソース値更新]イベントから呼び出すプロシージャ |
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c:3 | フォーム開始時に携帯会社の入力支援リストを作成します | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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⇒⇒ |
携帯会社選択データは、別ファイルに登録しているデータ(マスター)から作成するのではなく、 項目[携帯会社] に入力済みのデータから生成します |
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c:3-1 |
prc携帯会社の候補を作成 項目[携帯会社]のデータを整えて入力支援リストを作成する準備をします |
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c:3-1-1 |
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c:3-2 | prc項目値を配列変数に代入 (&m携帯会社リストDim に値を取り込みます) | |||
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c:4 | フォーム編集時に携帯会社の入力支援リストを作成します | |||
c:4-1 |
ソース値更新 プロシージャ "prc携帯会社の候補を作成" を呼び出します |
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c:4-2 |
prc携帯会社の候補を作成 項目[携帯会社]のデータを整えて入力支援リストを作成する準備をします |
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c:4-3 | prc項目値を配列変数に代入(&m携帯会社リストDim に値を取り込みます) | |||
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D | サンプルD:性別、血液型を、ファイル"入力支援マスタ.tbx" から作成します |
d:1 | [性別]、[血液型] の入力支援リストについて、フォームでの表示と動作の概要 |
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フォームを起動すると、項目[性別]、[血液型]の入力支援リストに、ファイル "入力支援マスタ.tbx" から作成されたデータが登録されています。 |
d:2 |
[性別]、[血液型] の入力支援リストは次のように作成します(図解) [フォーム開始時実行]コマンドボタンから呼び出すプロシージャ |
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d:3 |
フォーム開始時に、[性別] と [血液型] の入力支援リストを作成します |
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⇒⇒ | 性別、血液型のデータは、マスターファイル("入力支援マスタ.tbx" )から作成します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
d:3-1 |
prcマスターから候補を作成 ( &mTbl入力支援マスタ , "性別" , &m性別リストDim ) prcマスターから候補を作成 ( &mTbl入力支援マスタ , "血液型" , &m血液型リストDim ) |
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d:3-2 | prcマスターから候補を作成 ( 文字列 &tbl入力支援マスタ , 文字列 &グループ値 , 参照 文字列 &取得リストDim[] ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
次の解説に トレース出力 は含まれていません。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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d:3-3 | prc項目値を配列変数に代入( &m性別リストDim , &m血液型リストDim に値を取り込みます) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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T | トレース出力 | ||
ここでは 手続き prcマスターから候補を作成 に含まれる、トレース出力をサンプルにして解説します |
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トレース出力はプログラムの途中で ・変数に取り込んだ値を確認するときに便利です ・構文:トレース出力 <計算式>|_<計算式>,… ですが、<計算式> は自由に書くことができます |
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t:1 | 基本設定 | ||
t:1-1 |
桐ヘルプより ■説明 •トレース出力ウィンドウに<計算式>の結果を文字列に変換して出力します。 •このコマンドは、イベントハンドラのデバッグ用として使用します。 •トレースウィンドウを使用するには、あらかじめ環境設定の[一括]タブを選択し、 [高度な設定]ダイアログの[トレース出力ウィンドウを使用する(再起動時に有効)]のチェックをONにしておかなければいけません。 •トレース出力ウィンドウを表示していない場合または[トレース出力]を ON にしていない場合は、なにもしません。 ■構文 トレース出力 <計算式>|_<計算式>,… ■パラメータ <計算式>|_<計算式>,…トレース出力ウィンドウに出力する値または式を指定します。<計算式>の前に _ をつけると、計算元となった式も一緒に表示します。 |
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t:1-2 |
コマンド "トレース出力" では コマンドの後に記載したテキストや計算式(計算結果が表示されます。表番号やファイル名、その他いろいろ出力できます)を トレース出力ウィンドウに表示します。エラーにならなければ 『何でも書いてよい』ということです。 実際には、トレース出力を使って 必要なところで必要な内容を表示するようにしましょう。 ※"トレース出力" は、単に表示させるだけのコマンドだとお考え下さい。 |
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t:2 | トレース出力内容の選択 の設定と 出力サンプル | ||
全てにチェックを入れていると、情報が多すぎるので次のように設定しましょう。 [表示] → [トレース出力ウィンドウの設定] → ・・・・ |
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t:2-1 |
"Sample.WFX" を実行して処理をトレース出力ウィンドウに表示します 上記の設定のまま"Sample.WFX" を実行すると トレース出力ウィンドウが表示されて、フォーム開始時に実行されるコマンドが出力されます。
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改めて下図のように [メニュー] → [表示] から トレース出力ウィンドウチェックを入れると、トレース出力ウィンドウが再表示されます。 |
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t:2-2 |
出力内容をメモ帳に貼り付けます トレース出力ウィンドウ上で [右クリック] → [全て選択] → [コピー] で、メモ帳に貼り付けます ◇◇◇ この出力内容に必要な情報を [トレース出力] で追加することになります ◇◇◇ |
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t:2-3 |
参考)トレース出力内容の選択 で、全てにチェックを入れていた場合 次のような出力内容になります 編集表(表番号も表示されています)の他、出力情報が増えていますが 必要な情報があるかどうかは ? ですね~ |
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- 目次 - | |||
t:3 |
トレース出力コマンド は、必要な情報を得たい部分に設定します 関数で取り出した値(変数の値、表番号やファイル名など)を表示したりして、プログラムが期待通りに動いているかチェックします。 ※パラメーター:<計算式>の前に _ をつけると、計算元となった式も一緒に表示します。 ※<計算式>は広い意味で使われています。"文字列"も計算式です。 トレース出力ウィンドウに表示された中から、トレース出力コマンドを設定した場所を見つけるために、 チェックポイントとして目印に "★" や、 結果が出力される範囲だとわかる文章を解説として追加しておくと便利です。 |
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t:3-1 |
トレース出力 の設定例
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t:3-2 |
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t:3-3 |
設定例の解説 以下の出力サンプルでは、 "Sample.WFX" を開く前に"入力支援マスタ.tbx"(ダウンロードサンプルに含まれます)を開いています。 また "utx_list3_(1).tbx"(サンプルとは何の関係もありません) を開いています (^^♪ |
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t:3-3-1 |
この部分ではトレース出力コマンドは使っていませんが、トレース出力ウィンドウでは以上のように出力されます "&tbl入力支援マスタ" の値が "D:\Chapter10\入力支援マスタ.tbx" と表示され "&グループ値" の値が "性別" と表示されています。変数に代入されている値が出力されています。 |
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t:3-3-2 |
ここでは、トレース出力を開始と終了の文章で挟んでみました &traceON = 1 と 条件 ( &traceON ) を組み合わせることで、トレース出力を ON・OFF するように設定できます。 * &traceON = 1 と アスタリスクを使って無効にすれば OFF ということです。 例) 条件 ( &traceON ) トレース出力 "★", " ", _#is表, " ", _#表ファイル名( #is表 ) としておけば、 ON・OFF スイッチを取り付けたことになりますね。 |
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t:3-3-3 |
ここでは ファイル"入力支援マスタ..WFX(tbl)" を開いた後に "Sample.WFX" を開いています。 つまり &openTblNum = #表番号取得 ( &tbl入力支援マスタ ) で、多重化するもとの表が確認できます。 ★ トレース出力で、表番号が 4、ファイル名が "入力支援マスタ.tbx" と表示しています ★ そして多重化した編集表の表番号が 7、ファイル名が "入力支援マスタ.tbx" と表示されています |
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t:3-3-4 |
繰り返すごとに、配列変数に取り込んでいる値を出力しています。 ※ここでは、どの範囲(取得グループ)を使っているかも表示させています。 |
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t:3-3-5 |
終了 表 &importTblNum の後では、自動的に 『編集表は一番小さな表番号』 に切り替わります ここでは ★ トレース出力で、表番号が 1、ファイル名が "utx_list3_(1).tbx" と表示されています そして 編集表 &hwindow で、フォームの正しい編集対象表を指定します ★ トレース出力で、表番号が 5、ファイル名が "Sample..tbx" と表示されました ※複数の表を開いている時に、表を切り替えながら操作していると フォーム"Sample.wfx"の編集対象表が"Sample.tbx"以外になることは少なくありません |
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t:3-3-6 |
◇次のサンプルは プロシージャ [prc項目値を配列変数に代入] を使用しています(このトレース出力設定はサンプル作成後 削除しています) 指定項目の項目値を取り出した結果が表示されています |
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t:3-3-7 |
◇次のサンプルは
"Sample.kex" とは別ファイルのプロシージャです ここでの変数 &住所1、&住所2 は参照渡し となっています。 このプロシージャを呼び出したプロシージャに、ここで取得した値を戻します。 トレース出力で、取得した値を確かめています。 |
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参考) |
整形ユーティリティのご紹介 トレース出力をメモ帳で表示すると、行数が多くなると見通しが悪くなります。 【整形ユーティリティ】を使うと次のように必要な情報を判りやすく表示することができます
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次のトレース出力整形結果をご覧になってください。トレース出力ウィンドウの内容が整理されて判りやすく表示されています。 プログラムを作成する際に、プロシージャの全体像そして指定したトレース出力で中途経過が見られると便利ですね。 またプログラムする際には、ここに表示される部分を押さえておけば良いともいえます。 |
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番外編 (Chapter 10)、終わり、大変お疲れ様でした (^_^)ノ | |
Special Thanks ONnojiさん、AKさん |