プログラミング入門 (桐10s)

桐でプログラムを作ろうという方への道しるべになれば幸いです。

この入門講座のサンプルは 桐10s になります。
桐9(すべてのバージョン)の場合には、ソースコードサンプルのカタカナの部分を 半角カタカナ に変更して参照してください。


Chapter1:プログラムの第1歩は 「開いて閉じる」 から


事前準備

ここで使用する 表とフォームを作成します。表、フォーム、そしてChapter2以降で作成するファイルは全て同じフォルダに入れておきます。

<< 住所録(テーブルとフォーム)の作成 >>

・ 新規作成 → 表 → ファイル名:“ 住所録 ” → 簡易表 → 表題:住所録(設定しなくてもOK)・項目数:20(既存値) → 完了

作成後、定義画面で項目名を変更します。A~Dを次のように変更してください。

住所録_項目名

・ 新規作成 → フォーム → ファイル名:“ 住所録 ” → 一覧表 → 表ファイル名:住所録.TBX → 使用する項目:図の通りです

住所録フォーム_使用する項目 

定義画面で項目幅を調整します(ここでは適当に設定しています。※微調整は実際にデータを入力してからでないと)。

フォーム項目幅調整 

 

<< 郵便番号簿(テーブルとフォーム)の作成 >>

・ 新規作成 → 表 → ファイル名:“ 郵便番号簿 ” → 簡易表 → 表題:郵便番号簿(設定しなくてもOK)・項目数:20(既存値) → 完了

作成後、定義画面で項目名を変更します。次のように変更してください。

郵便番号簿_項目名 

・ フォームの新規作成 → ファイル名:“ 郵便番号簿 ” → 一覧表 → 表ファイル名:郵便番号簿.TBX → 使用する項目:図の通りです。

郵便番号簿フォーム_使用項目設定

※郵便番号簿のフォームは特別な再定義はしません。

郵便番号簿 

<< データ作成:郵便番号データを読み込みます >>

事前に郵便局のサイトから郵便番号データをダウンロードして解凍しておいてください。
 ※この入門では 読み仮名データの促音・拗音を小書きで表記するもの(zip形式) の全国一括を利用しています。

“ 郵便番号簿.TBX ” を開いて ファイル → 読み込み → CSV をクリックします。

表へCSVデータを読み込む 

読み込みCSVに郵便番号のファイル(KEN_ALL.CSV)を指定します。読み込み項目は >>(A) ボタン (全て) でOKです。

郵便番号簿_読み込み項目 

データを読み込むと “ 郵便番号簿.tbx ” が完成します。

郵便番号簿_データ一覧 

事前準備は以上で完了です (^_^)


 

<< まずメニューを作成します。>>

表を持たない Nullフォームで作成します。次の図を参考にしてください(白紙->フォーム定義へ)。

※ ファイル名は “ MainMenu ” としています。

Nullフォーム作成  

 

コマンドボタンを2つ準備してオブジェクトの属性 → コマンドボタン の機能名を次の図のように設定します。
※フォームのサイズは適当に変更してください。

コマンドボタン住所録の設定

機能グループ



コマンドボタン郵便番号簿の設定

できあがったメニューは次のようになります。

MainMenu 

 

このまま "住所録" と "郵便番号簿" のボタンを押すと次の図のように所定のフォームが開きます。

住所録と郵便番号簿

<< それでは、"住所録" と "郵便番号簿" に MainMenu に戻るためのボタンを設定します。>>

今までの設定ではフォームを閉じるには右上の ×ボタン を押すしかなく "MainMenu" には戻れません。

"住所録.WFX" を定義画面で開いて図のようにコマンドボタンを設定します。

MainMenuに戻るボタン設定

 

同様に "郵便番号簿.WFX" にコマンドボタンを設定します。

郵便番号簿_定義画面

 

コマンドボタンを設定したフォームは次のようになります。


*****

  MainMenuフォーム の "住所録"ボタン また "郵便番号簿"ボタン でフォームを開いて、
 両フォームに設定した "MainMenu"ボタンを押して閉じてみてください。MainMenuフォーム に戻ることができましたか。

*****

 

<< "住所録" から "郵便番号簿" へ また "郵便番号簿" から "住所録" へ "MainMenu" に戻らずに移動するようにコマンドボタンを追加します。>>

それぞれのフォームを定義画面で開いて、コマンドボタンを次のように追加します。

なお住所録フォームでは "住所録"ボタンの機能はすべて ”なし” にします。

住所録_定義画面

郵便番号フォームの定義画面です。住所録フォームと同様に郵便番号簿フォームでは "郵便番号簿"ボタンの機能をすべて ”なし” にします。

郵便番号簿_定義画面

 

オブジェクトの属性でコマンドボタンの機能をすべて “なし” にすると次のようになります。

コマンドボタンの機能は「なし」  コマンドボタンの機能は「なし」

 

最後に オブジェクトの属性 → 表示 → フォーカス設定可能 → 使用不可表示 に設定します。

コマンドボタンの表示を使用不可表示にする

 


以上の設定だけではフォームの右上の ×ボタン を押すと "MainMenu" を開かずに、ただフォームを閉じるだけになってしまいます。

そこで次のように "フォームの属性" で、終了時の実行コマンドに "cmdMainMenu" を登録しておきます(コマンドボタンのリストが表示されます)。
※"MainMenu" には設定しなくてよいでしょう。

 

終了時コマンド登録

 

終了時実行コマンド 

 

 

<< できあがった "MainMenu" 、"住所録"、"郵便番号簿" の各フォームでコマンドボタンを押してみてください。>>
※ それぞれのフォームを自由に移動できるようになっているはずです。

メインメニューに戻らずフォームを開ける

※最初に開くフォームは "MainMenu" でなくてよいことにもなります。

 

補足:この図は表示を微調整しています(表示はお好みなので、以下の設定は参考まで)。

コマンドボタンの オブジェクトの属性 → 背景 → 立体色モード→ Windowsの立体色 に設定。
"MainMenu" では 書式 → フォーム操作バー を ”なし” に設定します。
"住所録" と "郵便番号簿" では項目名と明細部の高さを調整。項目名はフォントの表示位置を中央に。


それでは Chapter1 を終わります。次は 住所録に郵便番号を入力して住所を自動入力できるようにします。